Group of Petrology and Volcanology
Kyushu University
岩石循環科学分野では、「理論」「実験」「分析」「フィールドワーク」など様々な手法を駆使して、 火山の挙動や変成岩の物質移動・温度圧力条件、熱水-岩石反応などを研究しています。研究テーマはひとそれぞれで、多くは学生の興味に基づいてテーマ決めが行われています。2024年度後期は教員3名、学生13名 (うち留学生1名) で活動しています。 2022年度オープンキャンパス (オンライン開催) の特設サイトはこちら!
当分野で主に用いている研究手法を紹介します。
野外に出て露頭を観察したり,サンプルを採取したりします。火山灰の層厚や変成岩の走向傾斜など現地でしか得られない生の情報を記録します。実際に地球を感じることができ,食など調査地域の文化に触れることも出来ます。
岩石薄片を作成し,偏光顕微鏡で観察を行います。薄片の厚さは約30μmであり,ここまで薄くすると光を通します。鉱物種によって屈折率や干渉色が異なるため,岩石組織や結晶の情報を得ることが出来ます。かんらん石や角閃石のように干渉色が非常に綺麗なものもあります。
SEM-EDSやEPMAを用いて鉱物の化学組成を分析します。鉱物種の同定はもちろん,結晶成長や化学反応など様々なことを知ることが出来ます。マッピングを行うと元素の分布が分かり,粒子内の組成不均一や鉱物種の分布などを見ることが出来ます。
天然で見られる現象の素過程を知るために,それの代用品を用いて実験的に本質に迫る方法をアナログ実験といいます。対象と似たスケール比や性質のものを探したり,自分で装置を作成したりするのも醍醐味です。写真は上下両方から冷却されて形成したと考えられる柱状節理とそれを再現したアナログ実験です。
人類はこれまでに多くの複雑な自然現象を単純化して捉え、物理学や数学を用いて記述すること (モデリング) に成功しました。しかし、21世紀になっても地球科学の分野には未解決の問題がたくさん残されています。写真は気泡の核形成・成長現象を手計算とプログラミングで解いている様子です。
博士了 大学教員、高校教員、政府機関、大型放射光施設、防災研究機関、電気事業研究機関、ジオパーク専門職員、IT企業、資源開発系企業
修士了 政府機関、博物館職員、大学職員、精密機器メーカー、電気機器メーカー (防災部門)、石油・天然ガス開発企業、資源開発系企業 (地熱部門)、セメントメーカー、宇宙航空系企業、総合商社、化学素材メーカー、インテリア小売業、航空測量業、地質コンサルタント、エネルギー関連企業、石灰石採掘業、重工業企業
学部卒 地方公務員 (県庁)、国家公務員 (省庁)、大学職員、アパレル系企業、ベンチャー企業、美容系企業
教員・学生の所属正式名称を書いています。何かの際に参考にどうぞ!
研究分野名: 岩石循環科学分野 / Group of Petrology and Volcanology
学生部屋: W1-B-618 (2024年度)
住所:〒819-0395 福岡市西区元岡744 九州大学伊都キャンパス・ウエスト1号館 744 Motooka, Nishi-ku, Fukuoka 819-0395, Japan